
Brooklyn Bridgeは、マンハッタンに架かる最も古い橋です。それ以前は、スチームボートの定期フェリーが毎日運航しており、Brooklyn HeightsからWall Streetまでの人々の通勤を支えてきました。しかし、より広い土地を求めて、人口密度が高いマンハッタンからBrooklynへと移ってくる人々の流入は増える一方。それととともに、Brooklyn-Manhattan間の交通量は多くなっていきます。なんと1860年から1870年の10年間で、Brooklynの人口は50%増、当時アメリカで最も人口成長率の高い地区となったのです。
そして1869年にBrooklyn Bridgeの建設が開始されます。全工程に14年の歳月を費やしたBrooklyn Bridge、しかし開始から2年後に悲劇が起こります。設計者でチーフ・エンジニアのジョン・A・ローブリングが不慮の事故で死亡してしまったのです。息子のワシントンがその後を継ぎましたが、彼もまた、橋げたの基礎を作る工事中に潜水病を患ってしまいます。潜水病は当初は未知の病で、高気圧の川底で長時間作業した後に地上に上がってくる過程で起こる非常に危険な病です。Brooklyn Bridgeの工事中に20人以上がこの病気で亡くなりました。ワシントンは病に倒れた後も、工事中の橋が見えるビルの部屋にに移り住み、ベットの上から指示を出し続けます。
そして1883年、ついにブルックリンブリッジは完成します。当時、世界で最も長いサスペンションブリッジ、北半球で最も高い建造物となったブルックリンブリッジの開通を祝い、開通日当日には花火が打ち上げられました。ちなみに、オープン当日の通行料金は1セント、次の日からは2セントと有料だったようです。さらに詳しい情報はこちらのWEBサイトへ。
尖頭アーチを特徴としたゴシック様式で、威風堂々としたたづまいのBrooklyn Bridgeは、マンハッタンに架かる他のどの橋よりも人気があります。毎日たくさんの観光客が訪れるニューヨークの代表的な風景の一つです。この橋には歩道も設置されており、マンハッタン側のニューヨーク市庁舎の東側からブルックリンまで歩いて渡ることができます。天気のいい日にはミッドタウンやダウンタウンを一望でき、気持ちのいいお散歩ができます。サスペンションケーブルの長さは1キロ以上というBrooklyn Bridgeですが、眺めがいいからかそれ程長くは感じません。時間にするとゆっくり写真を撮りながら歩いても30〜40分ほどです。ただ橋の上ではほとんど日よけになるようなものはないので、夏の晴れた日には帽子とペットボトルをお忘れなく。
Brooklyn Bridgeの完成までの様子や、いかにこの橋がNYの人々の生活の中に根付いているかを描いたKEN BURNSのドキュメンタリー映画"Brooklyn Bridge"は、FILMのページで紹介しています。Bruce Rosenburgによるフォトギャラリーは、こちらから。